システム保守の引き継ぎ|資料がない・開発会社と連絡がとれない時
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この記事のポイント
- 作った会社と連絡がとれない、資料がない、担当者が辞めた――そんなシステムでも、保守は引き継げます。
- サーバーにあるソースコードは「いちばん正確な説明書」。読みとけば、動きやルールを調べ直せます。
- 引き継ぎ先が決まっていなくても、今日から確認できることがあります。
- 放っておくと、2026年10月のPHP2shellのような脆弱性に対応できません。
「作った会社と連絡がとれない」「仕様書がない」「担当者が辞めて、だれもシステムの中身がわからない」――こんな状態のシステムでも、保守を引き継ぐことはできます。
システムの中にあるプログラム(ソースコード)は、いわば「いちばん正確な説明書」です。これを読みとけば、どんな画面があり、どんな計算やルールで動いているのかを調べ直せます。この記事では、システム保守の引き継ぎや保守会社の変更を考えている方に向けて、今日できる確認と、引き継ぎの流れをやさしく説明します。
こんなお悩みはありませんか?
作った会社と連絡がとれない
廃業した、事業をやめた、担当者がいなくなった。
資料がない・古い
仕様書がそもそもない。あっても、今の動きと合っていない。
担当者が辞めた
社内で唯一くわしかった人が退職し、だれも中身がわからない(「ブラックボックス化」とも言います)。
今の保守会社に不満がある
対応が遅い、費用が高い、古いPHPのままで更新を提案してくれない。
どれも珍しいことではありません。何年も前に作ったシステムほど、こうした状態になりやすいものです。
放っておくとどうなる?古いシステムのリスク
- セキュリティの穴がふさがらない:直せる人がいないと、新しい脆弱性への対応が遅れてしまいます。
- 止まったときに直せない:急なエラーで業務が止まっても、原因を調べられる人がいません。
- 制度の変更についていけない:税率や法律、取引先の仕組みが変わっても、システムを直せません。
- サーバーの契約が切れる:サーバーやドメインの契約者がわからないまま更新が止まり、ある日サイトが見られなくなることもあります。
2026年10月、実際に起きたこと
「セキュリティの穴」は、遠い話ではありません。2026年10月には、PHPにとても危険な脆弱性「PHP2shell」が見つかりました。
PHPが修正版を公開
ログインしなくても、外からプログラムを動かされるおそれのある2つの脆弱性が直りました。
IPAとJPCERT/CCが注意喚起
PHPを使うすべての人に、修正版への更新が呼びかけられました。
「実際に悪用された」と認定
米国の政府機関CISAが、悪用が確認された脆弱性の一覧に加えました。
直せる人がいるシステムは、すぐに修正版を入れられます。いないシステムは、そのまま危険にさらされ続けます。くわしくはPHP脆弱性への対応|PHP2shellで中小企業が今やることをご覧ください。
だれも見ないまま放置
- 脆弱性が出ても、修正版を入れられない
- エラーで止まると、復旧のめどが立たない
- 中身を知る人がいないまま、年数だけがたつ
引き継いで保守する
- 脆弱性に、すぐパッチで対応できる
- 止まっても、原因を調べて直せる
- 資料が残り、次の担当者も困らない
今日できる確認リスト
引き継ぎ先が決まっていなくても、次のことを確認しておくと、あとの作業がずっとスムーズになります。
- 「入れる人」を確かめる
サーバーとドメインの契約者、管理画面にログインできる人がだれかを確認します。
- データを守る
バックアップがあるか、いつのものかを確認します。
- 手がかりを集める
使っている人、残っている資料、外部サービス、昔の契約書を書き出します。
| 確認すること | なぜ大切か | 急ぎ度 |
|---|---|---|
| サーバーとドメインの契約者・管理画面に入れる人 | ここに入れれば、プログラムやデータを調べられます | 最優先 |
| データのバックアップがあるか | 万一のときに元に戻すための命綱です | 最優先 |
| だれが、どの機能を、どんな業務で使っているか | どこが大事な機能かを決める手がかりになります | 早めに |
| 残っている資料(見積書、請求書、メール、画面のメモ) | 仕様書がなくても、作ったときの意図がわかることがあります | 早めに |
| 連携している外部サービス(決済、メール配信、会計ソフトなど) | 引き継ぎで止めてはいけない部分です | 早めに |
| 以前の開発・保守の契約書 | ソースコードの扱いや、契約の終わり方が書かれていることがあります | 引き継ぎ前に |
パスワードの渡し方に注意
パスワードなどの大事な情報は、メールに書かずに、信頼できる相手にだけ安全な方法で渡しましょう。
資料がなくても引き継げる理由と流れ
資料がなくても、サーバーにはプログラムが残っています。私たちはそれを読みとき、実際に動かして確かめ、わかりやすい資料にまとめ直します。
Digi Dinosでは、資料がない・作った会社がいないシステムでも、次の流れで引き継ぎます。
- ヒアリング
普段の使い方や、困っていることをお聞きします。
- 現状調査
サーバー、PHPやフレームワークのバージョン、データベース、外部連携を確認します。
- ソースコードの解析
私たち自身がプログラムを読み、テスト環境で実際に動かして、業務のルールを読みときます。
- 資料の作り直し
画面の一覧、機能の一覧、データの項目、サーバーの構成などを、わかりやすい資料にまとめます。
- リスクの報告と計画のご提案
今すぐ直すべき危険、後回しにできること、費用の目安を整理し、「このまま保守する」「一部を直す」「新しく作り直す」などの案をお出しします。
- 保守の開始
脆弱性への対応、障害の対応、小さな改修などを継続して行います。
引き継ぎで作り直す資料
| 資料 | わかること | 役立つ場面 |
|---|---|---|
| 画面の一覧 | どんな画面があり、だれが使うか | 改修の範囲を決めるとき |
| 機能の一覧 | どんな計算やルールで動いているか | 大事な機能を守りながら直すとき |
| データの項目 | どんな情報を、どこに保存しているか | バックアップやデータ移行のとき |
| サーバーの構成 | サーバー、PHP・フレームワークのバージョン、外部連携 | 脆弱性対応やバージョンアップの計画 |
引き継ぎのいちばんの目的
資料を残し、次にだれが担当しても困らない状態をつくることです。「この会社がいないと困る」状態を、もうくり返さないようにします。
保守会社を変えるときの手順
- 今の契約を確認する
契約の期間と、終わり方(解約の連絡はいつまでか)を確認します。
- 新しい保守会社に相談する
現状調査をしてもらい、引き継ぎの計画を立てます。
- 今の会社に引き継ぎをお願いする
ソースコード、サーバー情報、残っている資料を受けとります。
- しばらく両方の会社が関わる
重なる期間をつくり、問題がないか確かめます。
- 新しい会社だけの体制に切りかえる
ここから、新しい保守会社が責任を持って対応します。
今の会社と連絡がとれない場合
手順3と4を飛ばして、サーバーにあるプログラムから調査を始めます。サーバーの管理画面に入れることが、いちばんの手がかりです。
よくある質問
作った会社にだまって引き継いでも大丈夫ですか?
契約の内容によります。契約書にソースコードや著作権の扱いが書かれていることがあるので、まず確認しましょう。判断が難しい場合は、ご相談ください。
とても古いシステムでも大丈夫ですか?
はい。PHP 5系や、フレームワークを使っていない独自のプログラムでも対応しています。古いほど、早めに中身を調べておくことをおすすめします。
小さなシステムでも頼めますか?
はい。社内の数人だけが使うシステムや、お問い合わせフォームだけといった規模でもご相談ください。
やりとりは日本語でできますか?
はい。日本語で対応できるチームが担当します。
引き継いだあと、バージョンアップもお願いできますか?
はい。調査の結果をもとに、PHPやフレームワーク、サーバーの更新もまとめてご提案します。費用の考え方はPHPバージョンアップの費用と進め方で説明しています。
古いシステムの引き継ぎはDigi Dinosへ
Digi Dinos(デジダイノス)は、ベトナムと日本(横浜)に拠点を持つソフトウェア開発会社です。創業8年、150件以上のプロジェクトを手がけてきました。
自分で調べて資料にする
資料がない、作った会社がいないシステムも、私たちが調べて仕様書を作り直します。
脆弱性へのパッチ対応
新しく公表された脆弱性(CVE)に、すばやく対応します。
まとめてバージョンアップ
PHP・Laravel・CakePHP・独自のプログラム、サーバー・OSまで。
永久保証
保守契約を続けていただいている間は、期限なく保証します。
PHPのほか、JavaやNode.jsなど他の言語で作られた古いシステムも引き継いでいます。
古いシステムの引き継ぎ・保守
「だれも中身がわからない」システム、ご相談ください
サーバーに入れる状態なら、そこから調査を始められます。日本語で、今の状況から一緒に整理します。