古いシステムの脆弱性対策|何から手をつける?2026年版
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「うちのシステム、古いけど大丈夫かな?」――そう思ったら、最初にやることは「何が動いているか」の書き出しです。それぞれのサポート期限と照らし合わせましょう。期限が切れているもの、もうすぐ切れるものから順に手をつければ、ムダなく安全に進められます。
この記事では、ITにくわしくない経営者・担当者の方向けに、「何から、どの順番で」進めればいいかをやさしく説明します。
この記事のポイント
- まずは「何が動いているか」の一覧をつくり、サポート期限と照らし合わせます。
- .NET 8と.NET 9は2026年11月10日、Windows Server 2016は2027年1月12日にサポートが終わります。
- Python 3.10、Node.js 20、CentOS 7などは、すでにサポートが終わっています。
- 全部を一度に変える必要はありません。公開中・期限切れ・個人情報を扱うものから順に進めます。
- 資料や作った会社がなくても、プログラムを読めば中身は調べられます。
11月10日
.NET 8・9のサポート終了(2026年)
1月12日
Windows Server 2016のサポート終了(2027年)
6ステップ
棚卸しから対応までの手順
ことばの説明
脆弱性(ぜいじゃくせい)=システムの"弱いところ"。悪い人に見つかると、そこから攻撃されるおそれがあります。
サポート終了(EOL)=作った側が、修正版(直したもの)を出さなくなること。新しい弱いところが見つかっても、直してもらえなくなります。
なぜ「古いシステム」は危ないの?
システムは、いくつもの仕組みが重なって動いています。どれか1つでもサポートが切れると、システム全体が危なくなります。
そのどれかのサポートが終わると、次のようなことが起きやすくなります。
修正版が出ない
新しい脆弱性が見つかっても、直したものが出ません。
つながらなくなる
決済、メール送信、外部サービスなど、新しい部品やサービスと連携できなくなります。
直せる人が減る
くわしい人が少なくなり、いざというときに頼める先が見つかりません。
「ふつうに動いている」は「安全」ではありません
見た目はふつうに動いていても、中の部品が古くなっていることはよくあります。
2026〜2027年のおもなサポート終了
中小企業のシステムでよく使われるものを中心にまとめました(各社・各団体の公式情報より。予定は変わることがあります)。
| 種類 | 名前・版 | サポート終了 | 状態 |
|---|---|---|---|
| OS | CentOS 7 | 2024年6月30日 | 終了済み |
| 言語 | .NET 6 | 2024年11月12日 | 終了済み |
| 言語 | Python 3.9 | 2025年10月 | 終了済み |
| 言語 | Ruby 3.2 | 2026年4月 | 終了済み |
| 言語 | Node.js 20 | 2026年4月30日 | 終了済み |
| 言語 | Oracle JDK 21(無償で使える条件の更新) | 2026年9月。10月以降の更新版は有償契約が基本 | 終了済み |
| 言語 | Python 3.10 | 2026年10月 | 終了済み |
| 言語 | .NET 8・.NET 9 | 2026年11月10日 | まもなく |
| OS | Windows Server 2016 | 2027年1月12日 | まもなく |
| 言語 | Ruby 3.3 | 2027年3月末(予定) | 予定 |
| 言語 | Node.js 22 | 2027年4月30日(予定) | 予定 |
※マイクロソフト製品(.NET、Windows Server)の日付は米国時間です。
これから来る期限を順に並べると、次のとおりです。
- .NET 8・.NET 9のサポート終了
- Windows Server 2016のサポート終了
- Ruby 3.3のサポート終了(予定)
- Node.js 22のサポート終了(予定)
Node.jsとJavaについては、2026年10月に大きなセキュリティ更新が出ています。くわしくは「Node.js脆弱性の対応方法」「Java脆弱性対策(2026年10月)」もあわせてご覧ください。
何から手をつける?6つのステップ
全体の流れは次のとおりです。一度にすべてを変えず、危ないところから順番に進めるのが安全です。
② 期限と照らし合わせる
⑤ 計画する
⑥ 定期的に見直す
- 「何が動いているか」を書き出す
システムごとに、下の表の項目を書き出します。わからない項目は、開発会社や保守会社に聞きましょう。
- サポート期限と照らし合わせる
一覧の横に「サポート終了日」を書き足します。上の表や、各社の公式ページで確認できます。
- 優先順位をつける
インターネットに公開しているか、サポートが切れているか、個人情報や決済を扱うかで決めます(図3)。
- すぐにできる守りを固める
修正版を入れる、使っていない機能の公開を止める、など。お金をかけずにできることから始めます。
- バージョンアップの計画を立てる
OSや言語、フレームワークを新しい版に上げます。「現状の調査 → テスト用の環境で入れ替え → 動作確認 → 本番の切り替え → 見守り」の順に進めます。
- 定期的に見直す
サポート期限まで余裕があるものも、一覧を定期的に見直して、次の期限に備えます。
一覧には、次のような項目を書き出します。
| 書き出す項目 | 例 |
|---|---|
| システムの名前と、使っている部署・業務 | 受注管理(営業部)、会員サイト |
| サーバーのOS | CentOS 7、Windows Server 2016 |
| 言語と版 | Java 8、Python 3.9、.NET 6 |
| フレームワーク | Spring、Django、Rails、ASP.NET |
| データベース | MySQL、PostgreSQL、SQL Server |
| 置き場所 | 自社のサーバー、レンタルサーバー、クラウド |
| サポート終了日 | 各社の公式ページで確認して書き足す |
優先順位は、次の目安で決めます。
高 すぐに
インターネットに公開されていて、サポートが切れている。お客様の個人情報や決済を扱っている。
中 数か月以内に計画
公開されていて、1年以内にサポートが切れる。社内だけで使っていて、サポートが切れている。
低 定期的に見直し
サポート期限まで余裕がある。
ステップ4の「すぐにできる守り」は、次のとおりです。
- 出ている修正版(パッチ)があれば、まず入れる。
- 使っていない画面や機能、外から見えなくてよいものは公開を止める。
- データのバックアップがとれているか、戻せるかを確認する。
- 管理画面のパスワードや、アクセスできる人を見直す。
これは応急処置です
サポートが切れた仕組みを、長く安全に使い続けられるわけではありません。ステップ5のバージョンアップの計画まで進めましょう。
放っておくと? 対応すると?
そのままにした場合
- 新しい弱いところが見つかっても、直せない
- 外部サービスと、ある日つながらなくなる
- 困ったときに、頼める先が見つからない
一覧をつくり、順番に対応した場合
- どこが危ないかが、ひと目でわかる
- 危ないところから、予算に合わせて直せる
- 次の期限にも、あわてずに備えられる
資料がない・作った会社がいないときは?
古いシステムでは、次のような悩みがとても多いです。
作った会社と連絡がとれない
廃業した、担当が変わった、などで相談できる先がない。
資料がない
仕様書などがない、あっても古くて役に立たない。
担当者が辞めた
社内の担当者が辞めて、仕組みがだれにもわからない。
それでも、あきらめる必要はありません。プログラムを読めば「何をしているか」はわかります。調べながら、機能の一覧、画面の一覧、データの流れを資料として作り直せます。そのために、まず次のものが手元にあるか確認しておきましょう。
- ソースコード(プログラム本体)
- サーバーやクラウドの管理者のログイン情報
- ドメイン(ホームページのアドレス)の契約情報
- データベースのバックアップ
- 外部サービス(メール送信、決済など)の契約情報
脆弱性の情報はJVNでも見られます
JVN(JPCERT/CCとIPAが共同で運営する脆弱性情報のサイト)などで公開されています。ただ、自社のシステムに関係があるかどうかを判断するには、中身を知っている人が必要です。
Digi Dinosにおまかせください
Digi Dinos(デジダイノス)は、ベトナムと日本に拠点をもつシステム開発会社です。創業から8年、150件以上のプロジェクトを手がけてきました。日本語ができるチームが対応します。
- 古いシステムの保守を引き継ぎ:PHP、Java、Node.js、Python、Ruby、.NETなど、主な言語に対応します。
- 新しい脆弱性への対応:新しい弱いところが公表されたら、影響を調べて修正します。
- まるごとバージョンアップ:言語、フレームワーク、サーバーやOSまで新しくします。
- 資料がなくても大丈夫:作った会社がいない、業務の仕組みがだれにもわからないシステムでも、プログラムを読んで調べ、資料を作り直し、計画をまとめてご提案します。
- 永久保証:私たちが手を入れた部分に不具合が見つかったら、責任をもって直します。保守契約を続けていただいている間は、期限を区切らずに保証します。
よくある質問
問題なく動いているなら、そのままでもいいのでは?
動いていることと、安全であることは別です。サポートが切れると、新しい弱いところが見つかっても直せません。とくにインターネットに公開しているシステムは、早めの対応をおすすめします。
一覧を作りたいけれど、自社では何もわかりません。
ソースコードとサーバーの情報があれば、私たちが調べて一覧にできます。何が動いているか、どこが危ないかを、わかりやすい言葉でご報告します。
全部を一度に新しくしないといけませんか?
いいえ。危ないところから順番に進めるのが一般的です。予算や業務の都合に合わせて、段階的な計画をご提案します。
費用はどれくらいかかりますか?
システムの大きさや古さによって変わるため、まず現状を調べてからお見積もりします。